ピラティスの流派、その違いとは?ストットピラティスとは?
こんにちは!西宮PILATESスタジオHESOです。
本日はピラティスの流派の違い、特に「ストットピラティス(STOTT PILATES®)」についてご紹介します。ピラティスは現在、世界中で広く愛されているエクササイズですが、さまざまな流派やスタイルが存在します。それぞれの特徴や違いを知ることで、自分に合ったエクササイズを見つけやすくなります。
ジョセフ・ピラティスのオリジナルメソッド「コントロロジー」とは?
ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスは、自身のメソッドを「コントロロジー(Contrology)」と呼んでいました。この名称は、「コントロールする技術」という意味で、体と心を一体としてコントロールすることに重きを置いたエクササイズです。彼のメソッドは、呼吸、集中、コントロール、正確さ、流れ、センタリングの6つの原則に基づいています。これらの原則は、体全体の動きを調和させ、筋力と柔軟性のバランスをとり、姿勢の改善や身体全体の調整を目指します。
ジョセフ・ピラティスのメソッドは、主に屈曲を伴う動きが多く、コア(体幹)の強化に特化した内容でした。また、エクササイズは、特定の順番に従って行うことで、初心者から上級者まで段階的にレベルアップできるよう設計されています。特に、有名な「ハンドレッド」はピラティスを象徴するエクササイズのひとつで、腹筋を強化しながら全身の血行を促進する効果があります。
ストットピラティス(STOTT PILATES®)とは?オリジナルとの違い
ストットピラティス(STOTT PILATES®)は、オリジナルのピラティスに現代の解剖学と生物力学の知識を取り入れ、誰にでも安全で効果的なエクササイズができるように開発されたメソッドです。創始者であるモイラ・メリュー(Moira Merrithew)氏は、バレエダンサーとしての経験からピラティスに出会い、その効果を実感しつつも改善の余地を感じたため、医師や理学療法士などの専門家と共に独自のエクササイズプログラムを生み出しました。
オリジナルピラティスとストットピラティスの違いとは?
ピラティスの各流派には、それぞれ独自の特徴があります。ここでは、オリジナルピラティスとストットピラティスの具体的な違いをいくつか見ていきましょう。
オリジナルピラティス
- 呼吸: 最大限の呼吸を行い、息を吐きながらエクササイズを行います。
- 骨盤: 背骨を真っ直ぐにすることが重視されるため、骨盤は最大限に後傾します。
- 下肢: 下半身の筋肉を最大限に働かせるため、ほとんどすべてのエクササイズで両足を閉じ、外に向けます(股関節内転、外旋の状態)。
ストットピラティス(STOTT PILATES®)
- 呼吸: 自然な「3D胸郭呼吸」を使用し、目的に合わせて呼吸を調整します。胸郭全体を使った呼吸により、リラックスした状態でも体をサポートし、筋肉を効率的に使えるようにします。
- 骨盤: 背骨の自然なカーブを保つことが推奨されるため、骨盤は「ニュートラルポジション」を推奨します。このニュートラルポジションにより、脊椎や骨盤周りの筋肉に余分な負担がかからず、安定した姿勢を保てます。
- 下肢: 日常生活の機能に合わせて、腰幅でパラレルのポジションを多く用います。状況に応じて肩幅より広くし、足を外向けたポジション(股関節外転、外旋)も採用されます。この柔軟なアプローチにより、体全体の安定性を向上させることができます。
これらの違いは、オリジナルピラティスとストットピラティスのそれぞれの目的やアプローチを反映しています。オリジナルピラティスは、創始者ジョセフ・ピラティスの哲学に基づき、コアの強化や屈曲を中心に行うのに対し、ストットピラティスは現代の解剖学に基づき、体に自然な姿勢や動きを保つことを重視します。そのため、体の状態や目的に応じてどちらの流派が適しているかを選ぶとよいでしょう。
なぜストットピラティスの原則が優れているのか?他のピラティス流派との違い
ストットピラティスは、解剖学的に理にかなった動きを追求し、以下の6つの原則に基づいてエクササイズを行います:
- 呼吸 – 横隔膜を使った深い呼吸を意識し、呼吸を通じて筋肉に適切な酸素を供給します。
- 骨盤の配置 – 骨盤をニュートラルな位置に保ち、脊椎の自然なカーブをサポートします。
- 胸郭の配置 – 胸郭を安定させ、肩や背中の余分な緊張を避けます。
- 肩甲骨の動きと安定性 – 肩甲骨を正しく安定させ、肩の負担を軽減します。
- 頭と頸部の配置 – 頭と頸部を適切に配置することで、首や肩の緊張を防ぎます。
- 下肢のアライメント – 足と脚の適切な位置を保ち、体の安定性とバランスを確保します。膝、足首、股関節を一直線に揃え、動きの中で無理のない自然な動作をサポートします。
これらの原則に基づいて、ストットピラティスは身体の全体的な機能を改善し、特に姿勢や筋肉のバランスを重視したエクササイズを提供します。
オリジナルピラティスとストットピラティスの共通点
もちろん、ストットピラティスとオリジナルピラティスには共通点も多くあります。どちらのエクササイズも「コアの強化」を目的としており、呼吸と動作を連動させることにより、体の全体的な調和を目指しています。また、どちらも体幹の安定性や柔軟性を向上させることを重視しており、長期的に行うことで身体の健康をサポートする効果があります。
ピラティスを通じて得られる効果とは?
ピラティスは、筋力の向上だけでなく、柔軟性、バランス、姿勢の改善にも大いに役立ちます。また、精神的なリラクゼーション効果もあり、ストレスの軽減に役立つと言われています。オリジナルのピラティスやストットピラティスを始めることで、体の健康を維持し、年齢を問わずさまざまな効果を実感することができます。
ストットピラティスは特に、デスクワークや姿勢の悪さからくる腰痛や肩こりの改善に効果的です。現代のライフスタイルに合わせたアプローチを提供しているため、どんな方でも始めやすいという点が魅力です。体の動きが制限されている方、リハビリを必要とする方にも最適なエクササイズと言えるでしょう。
=まとめ=ピラティスの流派の中でストットピラティスを選ぶ理由とは?
ピラティスには、ジョセフ・ピラティスが創り上げたオリジナルメソッドである「コントロロジー」と、現代の解剖学と生物力学を取り入れた「ストットピラティス」の二つの大きな流派があります。それぞれに独自の特徴があり、どちらが優れているかは個々の目的や体調によります。自分に合った流派を選び、継続することで、より健康で強い体を手に入れることが可能です。
HESOのインストラクターは全員、200時間以上のストットピラティス研修を修了しており、日本に数人しかいないストットピラティスインストラクタートレーナーも在籍しています。国際的に高品質なストットピラティスを受けたいなら、関西ではHESOが最適です。