他の流派を経験したHさんのリアルな声
こんにちは。西宮/東京港区にあるマシンピラティス専門スタジオ「heso pilates」でインストラクターをしているJacquinです。
いままで日本全国でピラティス養成コースを担当させていただきました。Hさんは私の解剖学・IMP・IRコースに参加する前、他の流派にいらっしゃいました。正直に言うと、初めてHさんを見たとき、驚くほど全身に力を入れながらエクササイズをしていることに衝撃を受けました。
他の流派のことを否定したいわけではありません。でも、もし今あなたが
「自分の指導に疑問がある」
「なんとなく自信が持てない」
と感じているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
ピラティスインストラクターとして活動しながら、ぎっくり腰を繰り返していた。クライアントの体が一向に変わらない。解剖学を知らなくていいと言われ続けた。
——そんな4年間の葛藤を経て、HESO academyの門を叩いたHさんに、すべて話していただきました。
heso に来る前——活気に満ちたスタジオで、体で覚えろと言われた4年間
Q: heso に来られる前、別の流派に4年間いらっしゃったそうですが、当時はどのような指導方針や雰囲気のスタジオだったのですか?
スタジオにはたくさんのマシンがあり、明るい雰囲気で活気に満ちたスタジオでした。代表は話の面白い人でカリスマ性もあり、何より働いている人たちが生き生きしていたので、ここで養成に入ろうと思いました。指導方針は、平たく言えば”体で覚えろ”という感じで、実践を多く積むことが大切、良い指導者への近道、と言われて先輩インストラクターの指導を受けていました。
常に興奮状態、リラックスできない自分——そして芽生えた疑問
Q:「お腹を常にきつく縮める、力を入れ続ける」という練習を4年間毎日続けていた当時、ご自身の身体の調子や精神状態はどのような状態だったのでしょうか?. 毎日猛烈に練習していたHさんが、最初に感じた違和感は何でしたか?
ピラティスはやればやるほど体にいいことがある、そう代表や先輩たちから聞いていたこともあり、自分は始める前よりも体が良くなっていると信じていました。
いいことはたくさんありましたが、ただ、常に体も頭も興奮しているというのか、オフモードにならない自分にも気が付き始めます。集中はできるけどリラックスできないというのか。食事や入浴の仕方も推奨されたやり方があったので、まじめにやっていました。独特な世界観ではありましたが、周りも皆そうしていましたし、楽しくやっていたので何の疑問も持っていなかったのです。
ただ、3年目くらいに、自分がスタジオに来た当初の目的(痩せたい)は叶ったけれど、自分はクライアントさんを良くできているのだろうか?と思い始めました。よく動き汗をかく。スッキリ爽快な感じはあるけれど、クライアントさんの体の使い方が一向に変わらないのです。
またこのスタジオでは断片的なことは教えてもらえるけど、受けた養成にテキストがあるわけでもなく、自分が疑問を持って聞きにいかなければ教えてもらえないことがたくさんあるし、解剖学は知らなくてもインストラクターはできると言われました。しかしそのスタジオに古くからいる先輩インストラクターの中には、他団体の養成で一通りのことを学んできた人もいる様子でした。自分が教えられたように教えればいいと言われたけれど、クライアントさん一人ひとり骨格も姿勢もお体の悩みも違うのにこれでいいのかな? という疑問。
そんな頃に自分自身がぎっくり腰など身体を痛めることが続きました。ピラティスしながら治療家の先生に治してもらうことがしばらく続いた時、初めて「これって体にいいことしているの? 一度休んだほうがいいのかもしれない」そう思うようになりました。自分が体を痛めたやり方をクライアントさんに伝えるのが怖くなりました。
不調を訴えても、先生を変えることは許されない雰囲気だった
Q: 身体の不調がなかなか良くならない時、周囲のインストラクターや先生からは何と言われていましたか?また、それを言われた当時、Hさんは自分自身をどのように責めてしまっていたのですか?
不調が出ると、ピラティスの指導を受けることは少しお休みしたいと思うわけですが、先生を変更することは許されない雰囲気もありました。確かに狭いスタジオで自分の指導してくれる先輩インストラクターを変更するのは人間関係にいろいろ影響があるとも思います。
苦肉の策で、ピラティスは辞めずに、整体に通いながら続けていました。治療家の先生を先輩インストラクターからたくさん紹介していただきました。その時に分かったことですが、そこに所属している多くのインストラクターが実は治療家の先生のお世話になっていることを知り、とても驚いたことを覚えています。
ピラティスをしながら、身体を治してもらっている。その矛盾に、自分は初めて「これって、体にいいことしているの?」と立ち止まりました。
初日に言われた一言が、すべてを変えた
STOTT PILATES®養成コース。初日、Jacquin先生から言われた言葉が、Hさんのピラティス観を根底から覆します。
Q: JacquinのIMP(マット)・IR(リフォーマー)、そして解剖学のコースの中、先生に「動きがうまくいかないのは、腹筋の筋力不足のせいじゃないよ」と言われた時、率直にどう感じましたか?
私のように他のスタジオを知らずにピラティスをしている人やインストラクターをしている人も多いと思いますが、1番初めに出会ったピラティスがピラティスだと思っているので、呼吸の方法がまるで違うことにとても驚きました。また、一生懸命頑張ること、追い込むことが上達につながると思っていたのに、ここではそんな概念が最初から存在せず、動きと共に、常に安定を求められることにも驚きました。これは動きの質が全く違うと思いました。
私がやってきたピラティスは速いテンポで進んでいくフローのピラティスで躍動感があるのですが、私の場合は呼吸が止まってしまうことや体をカチカチに固めて動く癖がついてしまっていました。私の腹筋には6パックが見えるのですが、かつてはこれがピラティスをしている勲章のように思っていたのですが、Jacquin先生に出会って、今では間違った体の使い方をしていたことに気が付き、見た目が変わることとピラティスの学びが深まることは、同じではないとわかるようになりました。
「解剖学は知らなくてもいい」——その言葉の罪
Q: 以前の流派では「お腹を限界までガチガチに引き締める」ことが絶対的な正義だったと思いますが、STOTT PILATES®の養成コースや機能解剖学を学ぶ中で、どのようなことに一番衝撃を受けましたか?
以前の流派では呼吸は特に意識したことがなかったのです。呼吸は黙っていても人は苦しくなれば吸うから、と。でもSTOTT PILATES®ではとても呼吸を大切にしています。ピラティスという言葉を聞いて「コアを使う運動なんでしょ?」と言われることも多いのですが、ただリフォーマーに乗ったからと言ってコアが使えているとは限りません。
ここでは呼吸によってコアと呼ばれる筋肉にスイッチが入ることや、コアが働いていない場合、体が安定せずに他の筋肉で代償するということも、実際に自分で動いてみることで感じることができました。また、どんな呼吸をするのかもとても大切です。ピラティスをする時にいかに綺麗に動けているかということばかりにとらわれて、力任せにエクササイズをすることがありましたが、私がしていた呼吸ではコアの安定を保つことが難しい呼吸だったことを知り、とても衝撃を受けました。
「丸暗記」ではなく「理解して応用する」養成とは
Q: STOTT PILATES®での学びは、単なる「教科書の文字の丸暗記」と何が決定的に違いましたか?
STOTTで養成を受けてみようと思ったのは、解剖学をかなり大事にしている養成だと聞いたことがあったからです。養成中は1つの動きに対してどこの筋肉が働いているのか、それはどんな使われ方をしているのか、1回1回立ち止まって考えることで講義が進んでいきました。
解剖学の知識が全くなかった私は、最初はパニックに近い状況になりました。それでも何度も考えるうちに、少しずつですが理解が進み、先生の質問にも答えられるようになったのです。考えなくてもわかるような質問はほとんどされません。これは同時に先生の知識が非常に深いことを表しています。
たとえば一人ずつイメージキューイングを考えて発表することもありました。この時の仲間のイメージキューイングがとてもユニークで、そのまま使いたくなるようなものがあって、実際のレッスンで役立っています。
SNSの”映えるピラティス”が、なぜ危険なのか
Q: 2026年現在、SNSには毎日大量のエクササイズ情報が流れてきますが、STOTT PILATES®で学んだ今、情報の正しさを見極める目はどう変わりましたか?
今までお客様にレッスンをする際、私のスタジオでは決められたプログラムとキューイングがあり、教えることがしやすい代わりに、あまり考えなくてもレッスンが形としては成立していました。お恥ずかしいことに、一体どこを見たらいいのか、何が代償動作なのかもわからなかったのですが、正しい動作がインプットされ、解像度が上がって、段々今まで見えなかったものが見えるようになってきました。
今SNSにはたくさんの動画が挙げられていますが、STOTTでの学びのおかげで、この動きの本当の目的はどこを動かしたいのか、どこを安定させたいのかがわかるようになるので、一見綺麗に動いているように見えても、実は体に無理がかかっている動きだな、などわかるようになってきました。
どんな新しいメソッドに出会っても、ブレない「軸」ができた
Q: 今後、他のワークショップや新しいメソッドの情報に触れた時、それを「そのまま鵜呑みにせず、自分でロジカルに噛み砕いてお客様に応用できる」という自信は、どこから湧いてきていますか?
STOTT PILATES®では1番初めに「原則」を学びます。この原則はとてもよく考えられたもので、すべてのエクササイズがこの原則に則って行われます。この原則から外れた時には、
安全に行っているだろうか?
代償動作が出てはいないだろうか?
など立ち止まって考えることができます。
いつでも原則に戻ることができることは、STOTT PILATES®で学んだ最大の財産だと思っています。
誰も置き去りにしない——Jacquin先生のクラスで感じた空気
Q: Jacquinの指導スタイルについて、他の先生との違いをどこに一番感じましたか?
先生の養成コースは一方的に受ける講義とは違って、その時間をみんなで作り上げるような雰囲気があります。Jacquin先生は一日の講義の中で何度も「みんな大丈夫?」「質問ない?」と繰り返し仰るのです。わからないことを聞きたいのに周りの人に遠慮して聞けないということがあると思いますが、ここでは、先生の声掛けのおかげで、いつでも、どんな小さな質問をしてもいいと思えました。誰かがした質問をその質問者と先生の時間にはせず、みんなで考えたり、共有することで、より理解が深まる場面が何度もありました。
こういったコースを作り上げられるのも、先生の解剖学の知識の深さのみならず、先生自身が受けてこられた教育の背景があるように感じます。ピラティスインストラクター養成は流派を問わず、様々なところで開催されていますが、先生の指導には並々ならぬ教育哲学と、人を育てる愛情を感じることができます。
「苦しい顔でやっているとき、大概うまくできていない」
Q: 「受講生の中で自身の身体の調子が良くならなかった人は一人もいない」と言われていますが、実際にコース中、ご自身や周りの受講生の変化を目の当たりにしてどう感じましたか?
私はピラティス観が大きく変わりました。今までなら、ピラティスはより難しいことにチャレンジすることが目標になっていたし、難しいエクササイズに取り組んでいる人に憧れのようなものも抱いていましたが、形じゃないのかもしれないと思うようになったのです。
股関節が伸展しにくいのに、リフォーマーの上に無理に座位にさせたりせず、先生はあっさりボックスを使います。みんな人それぞれ、体の使い方は違うし、得意なこと苦手なことがある。その中で、どこを一番動かしたくてどこを一番動かしたくないのか、そういう見方でエクササイズに取り組むことができるようになりました。
それから先生のレッスンは、まず、とても楽しいです。今までピラティスは私の中で少し修行のような感覚がありました。自分にとって大変なエクササイズの時は力が入って、きっと苦しい顔してやっていたと思います。先生のレッスンで学んだことは、苦しい顔してやっているときは、大概うまくできていない時だということです。私がいろいろな先生のピラティスレッスンを今まで受けてきて、一番大きな違いだと思います。
また、先生はシンプルなことをとても大事にしています。先生との時間には余白がある。そのおかげで自分自身を俯瞰してみることができ、自分の癖に気が付きます。体の状態だけではありません。自分の心の状態、もっと言うなら考え方の癖まで気が付きます。体がいつもより楽に動く、軽くなるのはもちろんですが、先生との時間は、心がほぐれる感じがするのです。
同じ葛藤を抱えているあなたへ
Q: 「身体が良くならないのは自分のせい(努力不足・筋力不足)だ」と、かつてのHさんのように思い込まされ、罪悪感を抱えているインストラクターの方々に、今一番伝えたい言葉は何ですか?
私のように初めて出会ったピラティスが、その人のピラティス観になることが多いと思いますが、一度違うスタジオをぜひ覗いてみてほしいです。ピラティスを始めたとき、ピラティスは全身運動だから、解剖学とか難しいことがわからなくても、動けば体はよくなると私は先輩インストラクターに言われていました。それが全くの嘘だとは思いませんが、正しい知識無しに動き続けて、私のように体を痛めてしまう人が実は多いのではないでしょうか?
正しい体の動き、解剖学の知識を得ることは、自分のピラティスがもっと楽しめるようになるし、インストラクターであれば提供するエクササイズにも自信が持てるようになります。その点において、STOTT PILATES®に出会えたことは大きな転換点になりました。
選ばれる先生になるために——heso academyを選んだ理由
Q: 4年間の葛藤を乗り越え、heso academyで本物の解剖学を武器にした今、これからご自身のスタジオのお客様に、どのような価値や変化を届けていきたいですか?
今やピラティススタジオが珍しくない時代になりました。養成講座も様々で、とても短期間で資格取得ができるところもありますが、自分の体を良くしたい、良くなりたいと思ったときにどんな先生を選びますか? 私はもっと自信をもって教えたい、選ばれる先生になりたくて、Jacquin先生の養成講座を選びました。
STOTT PILATESの学びは楽ではありません。養成講座が終わった今も、テキストを開き復習する毎日です。それでも学ぶことが楽しくて仕方ありません。年齢が上がっても、どんな人でも続けられるピラティスを提供し、自分自身もそうであるように、お客様にもピラティスに出会ったことで人生がより豊かになるようなレッスンを心がけていきたいです。
今の自分に、違和感を感じているなら
「頑張っているのに身体が変わらない」
「クライアントが良くなっている実感が持てない」
「もっとちゃんと学びたいのに、疑問を聞ける環境がない」
Hさんが感じていたその違和感は、あなたの感覚が正しいサインかもしれません。
heso academyでは、STOTT PILATES®公認の養成コースをはじめ、機能解剖学を軸にした少人数制の学びの場をご用意しています。他流派からの転入・学び直しも、もちろん大歓迎です。
まずは一度、ここに来てみてください。
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