ある指導者が絶望の果てに見つけたピラティスの真理
2026年。日本のピラティス市場は「飽和」という大きな転換期を迎えました。街を歩けば新しいスタジオが目に入り、SNSを開けば「短期集中」「格安資格」の広告が溢れています。しかし、その華やかなブームの裏側で、一つの深刻な問題が浮き彫りになっています。それは、国際資格を持ちながらも「教えれば教えるほど自分の身体を壊し、お客様の変化を引き出せない」という指導者の急増です。
「なぜピラティスを学んでいるのに、身体がしんどいのか?」
「なぜ教科書通りに動いているのに、痛みが出るのか?」
今回お話を伺ったのは、京都で Mecc PILATESstudio を主宰するKasumiさん。彼女は資格取得後、約1年間にわたる深刻な身体の不調を経験しました。絶望の淵にいた彼女が選んだのは、利便性ではなく「真理」でした。京都から西宮の heso pilates へ。理学療法士の視点を持つ Jacquin 先生のもとで、彼女がどのようにしてプロとしての自信と健康を取り戻したのか。その軌跡を深く掘り下げます。
悲鳴を上げる身体——17kgの増量と「全身の痛み」という絶望
Kasumiさん、本日はよろしくお願いします。まず、ピラティスに出会う前の、ご自身の身体の状態から教えていただけますか?
Kasumi: 今振り返ると、当時の私の身体は、まるで手入れを忘れた古い機械のようでした。とにかくボロボロだったんです(笑)。
深刻な肩こり、腰痛、猫背。ゴルフをしていた影響で手首にはガングリオンができ、ふとした拍子に手をつくだけで激痛が走りました。足裏も、裸足で固い床を歩くだけでかかとに刺すような痛みが走り、姿勢の悪さは周囲からも指摘されるほどでした。
さらに追い打ちをかけるように、1年間で体重が17kgも増えてしまったんです(40kgから57kgへ)。ダイエットのためにジム、ストレッチ、マッサージ、整体、エステ、ヨガ……思いつく限りのあらゆるアプローチを試しました。体重は少し落ちましたが、身体の根本的な痛みや不調は一つも解決しませんでした。

生活のあらゆる場面で制限があったのですね。
Kasumi:はい。趣味のシュノーケリングに行っても、すぐに足首がつってしまい、体力もなくて何度も休憩を挟まないと泳いでいられませんでした。そんな時に出会ったのが、京都にある Pilates Studio DiBASE の 優子 先生 でした。
優子先生は、hesoの Jacquin 先生から長年学び続けているエキスパートです。彼女の指導を受けるうちに、マッサージに通わなくても肩こりや腰痛が起きなくなり、身体がみるみる良くなっていくのを実感しました。
優子先生から「インストラクターにならない?」と勧められた当初は、自分が教えるなんて想像もしていませんでした。でも、身体のために始めたピラティスが、いつしか「これを他の人にも伝えてあげたい」という強い使命感に変わっていったんです。
資格取得後の暗黒期——「教えれば教えるほど悪くなる」皮肉な現実
マットとリフォーマーの養成コースを修了し、夢だったインストラクターとしての道を歩み始めたはずですが、そこでまた「壁」にぶつかったそうですね。
Kasumi:はい。そこからが本当の苦しみの始まりでした。STOTTで資格を取りましたが、コース中から修了後にかけて、あんなに大好きだったピラティスが、私の身体を蝕んでいったんです。
それは単なる筋肉痛ではなく、全身が常に痛く、コリ固まっている状態。そして一番辛かったのは、「止まらない吐き気」でした。授業が終わった後、帰りの電車で吐き気がひどくなり、途中の駅で降りてトイレに駆け込み、何時間も出てこられないことが何度もありました。
「健康」を教えるための学びが、なぜ「吐き気」を引き起こしたのでしょうか?
Kasumi:今なら明確に分かります。それは「言葉の受け取り方」と「誤ったバイオメカニクス」のせいでした。当時は、脊柱の屈曲(丸める動き)や伸展(反る動き)に対して、もっと、もっと!と過剰な要求をされていました。
私は生真面目な性格なので、指導者の「イメージキューイング」を言葉通りに実行しようとしてしまったんです。例えば「お腹にアッパーパンチをされたように背中を丸めて!」と言われれば、内臓を潰すように力を入れてしまう。その結果、私の胸椎はボコっと不自然に屈曲し、身体は力み、神経系が過剰に緊張して、内臓まで悲鳴を上げていたんです。
コースを受けている他の皆がどんどん良くなっている(ように見える)中で、私だけがボロボロになっていく。「私の何がいけないんだろう」という孤独と恐怖。Instagram で、Jacquin 先生の受講生たちが清々しい表情で身体を変えていく姿を見て、衝撃を受けました。「同じストットピラティスなのに、なぜこんなに違うのか?」 その答えを知りたくて、私は西宮へ向かう決心をしました。
京都から西宮へ——「利便性」を捨てて手に入れた「真理」
京都には多くのスタジオがありますが、あえて西宮の heso へ通うことへの迷いはありませんでしたか?
Kasumi:全くありませんでした。私にとって重要だったのは「近い場所」ではなく、自分の身体の謎を解いてくれる「本物」でした。優子先生も Jacquin 先生のもとで学んでいましたし、信頼はありました。
heso の門を叩いた時、私が一番驚いたのは、指導の「圧倒的なシンプルさ」でした。
シンプルであることが、どのように霞さんの身体を変えたのでしょうか?
Kasumi:資格を取るため学んでいた場所では、難しい言葉や派手なキューイングを頭に詰め込んでいました。でも Jacquin 先生の言葉は、驚くほど無駄がなく、解剖学の教科書にある通りなんです。
そのシンプルな言葉に従って動くだけで、今まで「これが正解」だと思い込んでいた感覚が、さらに高く、深く、伸びやかに書き換えられていきました。
特に覚えているのは、股関節の「スペース感」です。骨盤が大きく、軽くなり、足がスイスイ動く感覚。あの日の感覚は今でも忘れられません。Jacquin 先生の修正を受けるたびに
「私、こんなに動けたんだ!」
「身体の使い方が違うだけで、こんなに力みがないんだ!」
という発見の連続でした。あの止まらなかった吐き気も、嘘のように消えていきました。
2026年、指導者が持つべき「恐怖心」と「倫理」
現在、霞さんはご自身のスタジオ「Mecc PILATESstudio」を運営されています。プロとして、今の市場をどう見ていますか?
Kasumi:2026年、ピラティスが一般的になったからこそ、指導者の「質」の格差が露骨に出る時代になったと感じています。
最近、他の指導者の方と練習していても、解剖学の基礎知識が抜けているケースをよく目にします。例えば、筋肉の収縮方向や、特定の疾患に対する禁忌事項。無知なまま他人の身体を預かることは、本来、恐怖でしかありません。
「勉強し続けること」が、唯一の自信に繋がるということですね。
Kasumi:その通りです。お客様の身体が良くなるのも、変わらないのも、あるいは悪くなってしまうのも、すべてインストラクター次第。その責任の重さを自覚しているからこそ、私は heso でアップデートし続けます。
「自分にできないことは、お客様に提供できない」。これが私の信念です。だからこそ、リフォーマーを自信を持って指導できるようになった今、さらにアプローチの幅を広げるために「キャデラック養成コース」への挑戦を決めました。
キャデラックへの挑戦——アプローチの深淵へ
すでにスタジオ運営も順調な中で、あえて今、キャデラックを学ぶ理由は?
Kasumi:新しいコースを受けることは、私にとって「武器を増やす」ことではなく「お客様への誠実さ」なんです。リフォーマーと同じ動きでも、キャデラックで行うことで全く違う感覚やフィードバックが得られます。
「この方にはキャデラックのこのアシストが必要だ」と瞬時に判断できるようになりたい。お客様が Mecc PILATESstudio に来てくださる1時間という貴重な時間を、最高に価値のあるものにするために。Jacquin 先生のもとで学ぶキャデラックは、私の指導にさらなる確信を与えてくれると確信しています。

未来のインストラクターへ——「近道」は、最初から「本物」を選ぶこと
最後に、養成コースを検討している方、あるいは現状に悩んでいる方へメッセージをお願いします。
Kasumi:ピラティスが好きで始めたのに、コースが始まってから「ピラティスが嫌い」になってしまう同期をたくさん見てきました。STOTT PILATES® の学びは膨大で、私も最初は教科書の漢字にフリガナを振るところから始めたほどです(笑)。
でも、もしタイムマシンがあるなら、昔の自分に「焦らず、しっかり調べて、最初から Jacquin 先生のもとへ行きなさい」と言いたいです。
利便性や価格で選んだ1年間を、後から補うには、さらに多くの時間と労力、そしてお金がかかります。 最初から本質を学べば、それが一生の財産になり、お客様を救う力になります。
人生を豊かにするために欠かせない健康。それを守るプロとして、heso academy での学びは、自分自身と未来のお客様への、決して裏切らない投資になります。一歩踏み出すのは勇気がいりますが、その先には想像もできないほど素晴らしい自分が待っていますよ!
編集後記
Kasumiさんの物語は、単なる成功体験ではなく「指導者としての誠実さ」の証明です。京都から西宮まで、彼女が越えてきた距離。それは「なんとなくの知識」を脱ぎ捨て、真のプロフェッショナルへと至るための聖域のような時間でした。
実は、彼女の最初の導き手であった京都 Pilates Studio DiBASE の 優子先生 もまた、Jacquin のもとで研鑽を積み、その哲学を京都に広めてきた一人です。本物の学びは、こうして「本物」を知る指導者から、また次の「本物」へと受け継がれていきます。
2026年、淘汰される側になるか、選ばれる側になるか。 その差は、あなたがどこで、誰から「身体の真理」を学んだかにあります。
Kasumiさんのスタジオ情報
スタジオ名:Mecc PILATESstudio
所在地:京都府京都市中京区大文字町248-2 Nijo nagaya B号室
ウェブサイド:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000782979/
Instagram:https://www.instagram.com/meccpilatesstudio/

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