なぜストットピラティスが名門と言われている?理由はストットの六原則?
こんにちは!西宮PILATESスタジオHESOです。
今日はSTOTT PILATES®︎(ストットピラティス)の秘密についてお話しします。ピラティスのさまざまな流派がある中で、なぜSTOTT PILATES®︎が名門と呼ばれるのでしょうか?
その理由は、解剖学に基づいたメソッドの確かさ、インストラクターの養成過程が厳しいこと、そしてテストまでのハードルが高いことにあります。しかし最も重要なのは、ストットピラティスの六原則です。今回は、この六原則について詳しくご紹介します。
ストットピラティスの六原則とは?
ピラティス創始者ジョセフ・ピラティスが提唱したのは、「呼吸、センタリング、コントロール、正確性、流れ、集中」の六原則です。しかし、この六原則をエクササイズ中にすべて意識することは容易ではありません。
STOTT PILATES®︎の創始者であるモイラ・メリットヒュー氏は、医学の専門家(医師や理学療法士)と共同でピラティスのオリジナルエクササイズを研究し、解剖学やバイオメカニクスを取り入れて、より効果的に実践できるように改良しました。これが、ストットピラティスの六つの原則です。
- 呼吸
- 骨盤の配置
- 胸郭の配置
- 肩甲骨の動きと安定
- 頭と頸部の配置
- 下肢のアライメント

なぜストットピラティスの六原則が重要?
この六原則を意識することで、次のような効果が期待できます。
- 生物力学(バイオメカニクス)の原則を守り、安全で効果的に運動ができる
- 心と身体(マインドボディ)の連携を高め、集中力が向上
- 身体の動きに対する意識が高まり、正確でコントロールされた動作が可能に
- 運動パターンが改善され、怪我の予防や効率的なトレーニングが可能
ストットピラティスの六原則を深く知る
それでは、STOTT PILATES®︎の六原則を一つずつ見ていきましょう。
1. 呼吸
正しい呼吸は、血液の酸素循環を促し、エクササイズへの集中力を高めるだけでなく、身体の緊張を和らげ、深層筋(コア)の意識を高めます。
STOTT PILATES®︎では、胸式呼吸でも腹式呼吸でもなく、3D(立体的)胸郭呼吸を推奨しています。この呼吸法により、背骨や骨盤が安定し、コアマッスル(腹横筋、骨盤底筋、脊椎起立筋、横隔膜)が適切に働きます。
2. 骨盤の配置
骨盤は上半身と下半身をつなぐ重要なポイントです。STOTT PILATES®︎では、ニュートラルポジションとインプリントポジションの二つを使い分けます。ニュートラルは、自然な骨盤の位置で、仰向けで腰が床と平行になる状態です。一方、インプリントポジションは、腹斜筋を使って骨盤を軽く後傾させた状態です。
安定が難しい場合はインプリントポジションが推奨されます。
3. 胸郭の配置
胸郭の安定は、腰部と腕の動きに影響を与えます。胸郭の安定をサポートする筋肉は腹斜筋です。
呼吸を意識することで胸郭の動きがコントロールされ、背骨と骨盤が正しい位置に保たれます。胸郭が骨盤の真上にまっすぐ配置されることが理想で、これにより身体全体の安定性が向上します。
4. 肩甲骨の動きと安定
肩甲骨には6つの基本的な動きがあります。挙上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋です。肩甲骨の安定と動きを意識することで、首や肩の緊張を減らし、背骨や腕のエクササイズがより効果的になります。
5. 頭と頸部の配置
頭の位置は体のバランスに大きく影響します。正しい位置に頭と頸部を配置することで、背骨や胸椎の動きがスムーズになります。例えば、腹筋運動の際に目線を意識することで、首や肩の負担が軽減されます。
6. 下肢のアライメント
下肢のアライメントは、動きの正確さや安定性に直接影響を与えます。ピラティスでは、足首、膝、股関節が正しい位置に保たれることで、効果的なトレーニングが可能になります。
=まとめ=ピラティスの六原則を意識して効率的なエクササイズを
STOTT PILATES®︎の六原則は、エクササイズを効率的で安全に行うために不可欠です。これらを少しずつ意識することで、身体の使い方が変わり、日常生活でも自然に正しい姿勢や動作が身につきます。継続的にピラティスを行い、六原則を深く理解することで、体と心のバランスを整えましょう。


