HESO TOKYO初開催|STOTT PILATES®初中級リフォーマー(IR)コースを終えて

STOTT PILATESリフォーマー養成コース(IR)の実習風景
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初中級マットコースから進んだ受講生は、どう変わったのか

こんにちは。西宮/東京港区にあるマシンピラティス専門スタジオ「heso pilates」でインストラクターをしているJacquinです。

7月中旬、heso TOKYO では初開催となる、世界的な国際ライセンス資格「STOTT PILATES®」の『STOTT PILATES® Intensive Reformer 2nd Ed.(インテンシブ・リフォーマー:初中級リフォーマー)養成コース』(以下、IR)を開催しました。今回は、非常に志が高く、熱意にあふれた9名の方々が集まってくださいました。

参加者の背景は、本当にバラエティに富んでいました。heso で解剖学コースからマット、そしてリフォーマーへと進んできた方もいれば、他団体でマットコースを修了し、今回 heso のリフォーマーで初めて STOTT の養成コースを受講される方もいます。また、別の STOTT 養成スクールで学んだあと、あらためて heso を選んでくださった方もいました。そして、初養成でリフォーマーからスタートの方もいます。

私はこれまで数多くの IR コースを担当し、多くの受講生を送り出してきましたが、今回のように多様な学習背景を持つメンバーが集まったことで、「どうすればそれぞれに合った形でインストラクターとして育っていけるか」を、私自身も改めて学ばせてもらいました。heso で養成コースを開催する上で大切にしているのは、ただ人を集めてコースを終わらせることではありません。毎回、同じ思いで通ってきてくれる養成生一人ひとりに、どうすれば最高の学習経験を届けられるか。それを考え抜くことが、私の仕事だと思っています。

今回の養成コースの様子を振り返りながら、なぜこれほどまでに大きな変化が生まれたのか、そして他のスクールとは一線を画す「heso pilates」ならではの強みと仕組みについて、詳しくお話ししていきます。

IMPと同じく、初日はSTOTT PILATES®の原則から

IMP(初中級マット)と IR(初中級リフォーマー)は、コースの構成こそ似ていますが、IR は圧倒的に濃密でハードなカリキュラムです。STOTT PILATES® の養成コースは、世界最高峰(アイビーリーグ)と称されるにふさわしく、受講生は日中の講義に加えて、夜の自主課題や動画学習もこなさなければなりません。私たちが駆け抜けた10日間の全容は、以下の通りです。

  • Day 1:STOTT PILATES® 6つの基本原則(呼吸、骨盤、胸郭、肩甲骨、頭部・頸椎、下肢)の徹底理解と実践
  • Day 2:ウォームアップ、初級リフォーマーエクササイズの解剖学的分析と実践の開始
  • Day 3:姿勢とプログラミングの基礎構築、初級エクササイズの継続
  • Day 4:初級エクササイズの仕上げ、指導練習(ラウンドロビン方式)の開始
  • Day 5:自主練習日、解剖学の復習、姿勢分析(ポスチュラル・アナリシス)の理論と実践
  • Day 6:プログラミング構築理論、プログラム作成、グループディスカッションと発表、作成したプログラムの実践
  • Day 7:中級エクササイズの開始
  • Day 8:中級エクササイズの継続
  • Day 9:中級エクササイズの仕上げ、実践的な指導練習(ラウンドロビン方式での相互フィードバック)、ジャンプボードの紹介
  • Day 10:自主練習の成果確認、グループ指導実践、最終試験(筆記・実技)に向けた対策と総括

ご覧の通り、単にエクササイズの動きを覚える(=自分が動ける)だけでなく、それを的確な言葉にして他者に伝える「指導練習」が、マットコース以上に何度も組み込まれています。これこそが、多くの受講生が最もプレッシャーと壁を感じるポイントです。

マットコースと同様、初日は STOTT PILATES® の原則から始まります。なぜもう一度繰り返すのかというと、それだけ情報量が多いからです。マットで一度聞いた内容を、リフォーマーでもう一度復習することで、理解がさらに深まっていきます。

リフォーマーはエクササイズの数が多く、マットより複雑な種目(初級・中級ともに)が多いため、実践や指導練習にかける時間もそれだけ多くなります。これまで、リフォーマーから STOTT PILATES®を学び始めた方々からは、「いきなり大量の全身エクササイズが始まり、消化しきれなかった」という声をよく聞きます。

「2日目のパニック」をゼロにする、heso だけの「解剖学ファースト」

一般的なピラティス養成コースにおいて、最大の鬼門とされるのが「2日目の壁」です。初日に基本原則を学び、2日目から本格的な動きと解剖学的な指示(キューイング)が始まると、多くの受講生が「聞いていた話と違う」「情報が多すぎて頭がパンクしそう」とパニックになり、表情から余裕が消えていきます。

しかし、事前に解剖学を学んでいた受講生には、そうしたパニックの表情がほとんど見られませんでした。もちろん、これまで「正しい」と思い込んでいた身体の常識が、良い意味で覆される瞬間は何度もありました。マットコースとは違い、リフォーマーではこれまで学んだ内容と比較しながら、プログラミングの一環として次のような気づきが得られます。

  • バックローイングと、マットのネックプルプレップの違い
  • マットとリフォーマーで行うハンドレッド、負荷と使われる筋肉群の違い
  • 肩甲骨を安定させたいとき、マットで行うべきか、リフォーマーで行うべきか
  • 身体の前面にフォーカスするエクササイズとは何か
  • マットピラティスの強み、リフォーマーピラティスの強みとは

通常であれば、これまでの自己流を否定されて混乱するところですが、解剖学を事前に学んでいたメンバーは違いました。「なるほど、てこの原理で考えるとわかりやすい」「矢印の向きを考えると、たしかにこちらの方が合理的だ」と、論理的に納得しながら受け入れる土台(脳内の受け皿)が、すでに出来上がっていたのです。これまでの理解と真逆の事実に直面しても、パニックにならず、「面白い」と楽しむ余裕がありました。

「ラウンドロビン」で見えた指導経験アップ、いつでも指導できる準備

コース内では「ラウンドロビン」という指導練習を、何度も行います。一人ずつ順番に交代しながら、一つのエクササイズを実際にクライアント役(他の受講生)に教えていくコーナーです。教えた直後に講師や仲間から客観的なフィードバックをもらい、次の順番の人はそれを参考にさらに修正・洗練させていく、非常に実践的なトレーニングです。

他の STOTT PILATES®養成スクールを経験した参加者からは、以前のラウンドロビンでは「うまくできなかったらどうしよう」「間違えるのが怖い」「恥ずかしい」といった感情に囚われてしまっていた、という声を聞きました。今回は、そうした不安よりも「とりあえず試してみよう」という気持ちが強く、「失敗しても先生がサポートしてくれる」という安心感があったと話してくれました。

もちろん、今回が初めての STOTT PILATES®コースという方もいましたが、周囲のポジティブな雰囲気に影響を受けて、前向きに捉えられる方がほとんどでした。

10日間の変化 ── 自分の身体を認識すること

大げさに聞こえるかもしれませんが、これまで私が担当してきたコースの中でも、今回は全員の身体が大きく変わりました。いつも最終日になって「写真を撮っておけばよかった」と後悔していたので、今回はコース中に、皆さんの姿勢を記録させてもらいました。実は IMP のときも撮りたいと思っていたのですが、気づいたのが Day 5 だったこともあります(笑)。

IRコース受講生の10日間の姿勢の変化
IRコース受講生の10日間の姿勢の変化
IRコース受講生の10日間の姿勢の変化
IRコース受講生の10日間の姿勢の変化
IRコース受講生の10日間の姿勢の変化

自分の身体を変化させられるからこそ、お客様の悩みにも本当に向き合えるようになる。私はそう考えています。

他のインストラクターから、「お客様の身体がなかなか変わらない」という相談を受けることがよくあります。掘り下げて話を聞いていくと、そのインストラクター自身があまり練習できていないケースが多いのです。練習量が少ないと、伝える言葉も相手の身体にピンポイントで届きにくくなります。

私の知り合いの海外のインストラクタートレーナーは、自分の養成生にとても厳しく、養成コースに入る前に、エクササイズの8割以上ができなければ受講を認めないというルールを設けています。自分の身体である程度練習を積んでから養成に入るため、そのスクールを卒業したインストラクターは指導力が高いと評判です。heso では、そこまで厳格なルールは設けていませんが、「たっぷり練習してほしい」という気持ちは同じです。私自身も、今でもフットワークの練習を続けていますし、さまざまなマシンで初中級のエクササイズを中心に練習を重ねながら、自分の姿勢や動きを常に確認しています。

なぜ「hesoのピラティス養成」は他のスクールと違うのか

現在、日本国内には数多くのピラティス指導者養成アカデミーが存在します。その中で、私たち「heso pilates」の養成コースが、他流派のインストラクターやこれからプロを目指す方々から「全く違う」と選ばれる理由には、3つの明確な違いがあります。

① 全国でここだけ ── 理学療法士による、最高峰の解剖学コースとのセット構築

多くのピラティススクールでは、運動学や解剖学の講義がテキストをなぞるだけの座学であったり、数時間で駆け足に終わってしまったりすることが少なくありません。そのため、いざ実技に入ったときに「筋肉の名前は知っているけれど、実際の動きや目の前のクライアントの身体と結びつかない」という致命的なギャップが生まれてしまいます。

heso pilates では、全国で唯一、医療の国家資格を持つ理学療法士が直接カリキュラムを構築・開催する実践解剖学コースを、養成コースの前にセットで受講できる仕組みを導入しています。これまでの学習・指導経験を踏まえながら受講生とディスカッションを重ね、ただ正解を教えるのではなく、さまざまな場面でどう考えるか、どう自信につなげていくかを一緒に見つけていくことを大切にしています。テキストを読み上げるだけの授業であれば、教える側としては正直、そのほうが楽です。それでも私が受講生一人ひとりに向き合い続けているのは、「この人が本当に求めているものは何か」を考え、より吸収しやすい形で届け、すぐに自分自身とお客様の身体の変化につなげてほしいと願っているからです。

リハビリテーションの現場で人の身体を科学的に分析してきた理学療法士だからこそ伝えられる「生きた解剖学」「臨床に基づいたアライメント評価」の知識を、あらかじめ身につけてから STOTT PILATES® のライセンスコースに進む。だからこそ、他校の受講生とはスタートラインの時点で、知識の深さと応用力に大きな差がつきます。

② 常在するインストラクタートレーナーと、経験豊富な指導チームによる継続サポート

STOTT PILATES® の養成コースの中には、その時だけ講師が現地入りする、いわゆる「ホスト養成」の形をとるスクールも少なくありません。この場合、コース期間中は熱心に教えてもらえても、講師がその土地を離れてしまえば、日常的な相談先や練習の場を失ってしまうことがあります。

heso pilates は、この点が根本的に異なります。インストラクタートレーナーである私自身が heso に常在しており、コースが終わったあとも、スタジオで直接顔を合わせながら相談できる環境が続きます。さらに、heso には私だけでなく、経験豊富なインストラクターたちが常にレッスンを担当しています。養成生は、コース修了後も現場で活躍する先輩インストラクターたちの指導を間近で見て、学び続けることができるのです。

「コースが終わったら終わり」ではなく、「ここからが本当のスタート」として、継続的に成長を支えられる環境があること。これは、一時的に開催される養成コースでは得がたい、heso ならではの強みだと考えています。

③ 他流派からの転向・スキルアップに最適 ── 感覚から「世界基準の言語化」へ

すでに他のピラティス流派(団体)でマットの資格を取得し、インストラクターとして活動している方々が、heso の門を叩くケースが増えています。他流派を経験された方ほど、STOTT PILATES® の「6つの基本原則」と heso の解剖学的アプローチに触れたとき、「今まで感覚やフィーリングで誤魔化していた部分が、すべてクリアに言語化された」と驚かれます。

感覚的な指導だけでは、さまざまな痛みのリスクを持つクライアントや、運動経験の浅いクライアントに十分対応することはできません。「なぜそのキューイングを出すのか」を、骨格のバイオメカニクス(生体力学)の視点から説明できるようになることで、他流派のバックグラウンドを持つインストラクターにとっても、自身の指導力を大きく引き上げるブラッシュアップの機会になります。

結論:ピラティス戦国時代を生き抜くのは、「解剖学ファースト」で学んだインストラクター

いま、ピラティス業界はまさに戦国時代です。スタジオも、インストラクター養成スクールも、そして資格を持つインストラクターの数も、年々増え続けています。「資格を取ること」自体は、以前よりずっとハードルが低くなりました。だからこそ、これからの時代に本当に選ばれるのは、資格を持っているかどうかではなく、「クライアントの身体を、実際に変えられるかどうか」で差がつくインストラクターです。

その差を生むのが、学ぶ順番です。感覚やフィーリングでキューイングを覚えてから、あとから解剖学を学ぼうとすると、すでに出来上がった自己流のクセを一つずつ壊しながら学び直すことになり、遠回りになりがちです。逆に、解剖学を先に理解してから IMP(マット)や IR(リフォーマー)に進むと、一つひとつの動きが「なぜそうなるのか」まで腑に落ちた状態でエクササイズを覚えられるため、吸収のスピードも、指導としての説得力もまったく違ってきます。

一流のインストラクターを目指すなら、「解剖学 → IMP・IR」という順番で学ぶこと。これが、遠回りに見えて、実は最短ルートです。heso TOKYO が提供する「理学療法士による解剖学コース × 世界基準の STOTT PILATES®」、そして「常在するトレーナーと経験豊富な指導チームによる継続サポート」は、この学ぶ順番を体系立てて提供できる、日本で唯一の環境だと自負しています。

これからピラティスアカデミーへの入学を検討されている未経験の方、そして現在の指導に限界や疑問を感じ、ブレイクスルーを求めている他流派のインストラクターの皆様。ぜひ heso TOKYO で、私たちと一緒に「根拠があり、そして心から楽しいピラティス」の扉を開けてみませんか。次回のコースで皆様にお会いできることを、心より楽しみにしております。

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