身体のバランスと健康を支える「骨盤と肋骨」の正しい位置関係
こんにちは。西宮HESO PILATESスタジオです。
私たちの身体は、骨盤や肋骨といった構造が絶妙なバランスで成り立っています。このバランスが崩れると、効率的な身体の使い方ができなくなり、痛みや不調を引き起こす原因となります。今日は、上半身を「家」に例えて骨盤と肋骨の理想的な位置関係についてお話しします。
上半身を家に例えると?
まず、上半身を「家」と考えてみましょう。
- 骨盤は1階部分:骨盤は身体全体の土台となる部分です。建物でいえば1階にあたり、ここがしっかり安定していないと、建物全体のバランスが崩れてしまいます。
- 肋骨は2階部分:肋骨は1階である骨盤の上に乗る構造です。この2階部分が前後にズレたり、斜めに傾いていると、家全体が不安定になり、やがて崩壊してしまいます。

理想的な状態は、骨盤がニュートラルな位置にあり(写真❶)、その真上に肋骨がバランスよく乗っている状態です。しかし、多くの人がこの理想から外れていることが多いのです(写真❷❸❹❺)。
骨盤の真上に肋骨がないとどうなる?
骨盤がニュートラルな位置にあっても、肋骨が理想的な位置にない場合、以下のような問題が発生します。
❶ 理想的な状態
- 骨盤と肋骨が一直線上にあり、バランスが取れている状態です。この状態では、体幹が効率的に使え、負担がかかることなく身体を動かすことができます。
❸ 肋骨が前に出ている場合
- 肋骨が骨盤より前に出ると、腰が反りやすくなり、腰椎や骨盤に過度な負担がかかります。これにより、腰痛や姿勢の悪化が引き起こされる可能性があります。
❷❹ 肋骨が後ろに引っ込んでいる場合
- 肋骨が骨盤より後ろにあると、背中が丸まりやすくなり、肩や首に余計な負担がかかります。この姿勢は猫背を助長し、肩こりや首の痛みの原因となります。

このように、肋骨の位置がずれることで、身体の使い方が非効率になり、特定の部位に過剰な負担をかけることになります。
家に例えると肋骨のズレはどう見える?
建物に例えると、骨盤が安定していても、肋骨(2階部分)が前や後ろ、斜めにズレている状態は、不安定で危険な構造と言えます。
ズレた家のイメージ
- 2階が1階よりも前に突き出ている、もしくは後ろに引っ込んでいる状態では、建物全体が傾いて耐震性が損なわれます。
- 極端な場合、建物が崩れる危険性すらあります。
同じように、肋骨が骨盤の真上からズレると、身体の土台が崩れ、効率的な動きができなくなるだけでなく、痛みやケガのリスクが高まります。

肋骨の位置が身体全体に与える影響
肋骨の位置は、ただ「姿勢が悪くなる」という見た目の問題だけではありません。身体の内側にも以下のような影響を与えます。
- 呼吸の質の低下
肋骨が前後にズレると、呼吸が浅くなり、横隔膜が正しく機能しなくなります。これにより、身体全体の酸素供給が不足し、疲労感や集中力の低下を招きます。 - 筋肉のアンバランス
肋骨の位置がズレることで、周囲の筋肉がアンバランスになり、特定の筋肉が過剰に働く一方で、他の筋肉が弱くなる現象が起こります。 - 腰痛や肩こりの原因に
骨盤と肋骨のバランスが崩れると、腰椎や肩甲骨に負担が集中し、慢性的な腰痛や肩こりの原因になります。
ピラティスで肋骨と骨盤のバランスを整える
ピラティスでは、骨盤と肋骨の位置関係を整えることを重要視しています。特にプライベートレッスンでは、一人ひとりの身体の状態を分析し、以下のようなアプローチを行います。
- 骨盤ニュートラルの習得
骨盤を正しい位置に整え、その上に肋骨が自然に乗る感覚を学びます。 - 呼吸を通じて肋骨の動きを改善
胸郭呼吸を取り入れることで、肋骨の柔軟性を高め、正しい位置に戻す練習を行います。 - 全身のバランスを整えるエクササイズ
骨盤と肋骨だけでなく、肩や足首など全身のアライメントを整えるエクササイズを行うことで、身体全体のバランスを改善します。
=まとめ=骨盤と肋骨の位置を整えて快適な身体へ
骨盤と肋骨の位置関係は、身体の健康や動きに大きな影響を与えます。家に例えると、骨盤が安定した土台であり、肋骨がその上に乗る2階部分です。このバランスを整えることで、見た目だけでなく、身体の内側から健康を取り戻すことができます。
hesoピラティススタジオでは、骨盤と肋骨の位置関係を改善し、全身のバランスを整えるレッスンを提供しています。まずは体験レッスンで、理想的な姿勢と動きを感じてみてください!