お腹の力みすぎで悪化する腰痛と、ピラティスで目指す“平らに支える”感覚
こんにちは、西宮heso pilatesスタジオのピラティスインストラクター、Naoです。
暑い日が続きますが、皆さん体調はいかがでしょうか?今回は、腰痛と「腹筋の使い方」にまつわる誤解についてお話しします。レッスンでもよく聞かれるのがこんな声です。
「腰痛を治すには腹筋が大事って聞いて、がんばってお腹に力を入れてます!」
「でも全然よくならないし、逆に腰が重くなった気がして…」
実はこの“がんばってお腹を固める”アプローチ、逆効果になることもあるんです。腰痛を悪化させず、身体を本当に支えるために必要なのは、「固める」ではなく「支える」という感覚。
この記事では、腰痛とお腹の力みすぎの関係、整形外科の指導の真意、そして正しい腹筋の使い方とピラティスの効果を、専門知識と実体験を交えてわかりやすく解説していきます。
「腹筋を鍛える=固める」ではない!
腰痛があると「腹筋が弱いから」と思いがちですが、ここには大きな誤解があります。
お腹をガチガチにすると、深層筋が働けない?
お腹をグッと固めてしまうと、体幹の奥にある腹横筋・多裂筋・骨盤底筋といった「支える筋肉」が働きにくくなります。表層の腹直筋(シックスパック)が優位になり、背骨や骨盤まわりの細かい安定性が失われるのです。結果的に、腰椎に負担が集中し、痛みが悪化することも。
実際、日本整形外科学会の腰痛診療ガイドラインでも、「体幹の安定性を保つ深層筋の機能回復が重要」と明記されています。

つまり、必要なのは“固める力”ではなく、自然に安定する力なんです。
お腹を固めすぎると、呼吸と血流にも悪影響
「もっと頑張って固めなきゃ!」と力を入れすぎると、呼吸が止まりがちになります。その結果、横隔膜の動きが妨げられ、呼吸が浅くなり、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなるのです。
バルサルバ効果とは?
腹圧を強くかけて息を止めると、
- 血圧上昇
- 脳圧・眼圧の上昇
- 自律神経の乱れ
が引き起こされます。これは医療的には「バルサルバ効果」として知られ、スポーツやリハビリの現場でも注意されています。
私自身も、ピラティスを始めたばかりの頃にこの失敗を経験しました。
「お腹を引っ込めてもっと頑張らなきゃ!」と思ってレッスンを受けていたら、レッスン後に頭痛がひどくなることがよくありました。今思えば、呼吸を止めて腹圧をかけすぎていたことが原因でした。
頑張っていたつもりが、身体には逆効果だったのです。
姿勢にも悪影響!骨盤後傾と腰椎の崩れ
「腹筋を意識しすぎて、背中が丸くなった…」
「骨盤が寝てる(後傾)感じがする」
そんな方も多いです。お腹を固めようとするあまり、腰の自然なカーブ(腰椎前弯)が消えてしまい、腰に直接負担がかかります。大切なのは、お腹を固めることではなく、背骨をスーッと伸ばすこと。
整形外科で言われた「腹筋を鍛える」の本当の意味
病院で「腹筋を鍛えてください」と言われた方。
それは決して、「シックスパックを目指しましょう」という意味ではありません。
多くの場合、医師が言っているのは、
- 腹横筋(お腹の深いところでコルセットのように支える筋肉)
- 骨盤底筋・多裂筋(インナーマッスル)
といった“本当の意味でのコア”を正しく使える状態をつくることなんです。
ピラティスで学ぶ「固めない支え方」
ピラティスでは、呼吸をしながら自然に腹圧を調整する方法を練習します。そのときのキーワードが:
🔸「お腹を平らに保つ」
- 息を吸っても、お腹がポコッと前に出ないように
- 息を吐くとき、おへそを背骨にスーッと引き寄せる感覚
- 呼吸を止めずにそのまま動き続ける
🔸感覚をつかむヒント
- ズボンのチャックをそっと引き上げるように
- お腹に薄い布を一枚貼ったような意識
- 「へこませる」よりも「出さない」意識
これが、“呼吸を邪魔しない自然な支え”です。ガチガチに固めるよりも、軽やかに支える感覚が、腰痛や頭痛の予防に繋がります。
正しいお腹の使い方で、腰も頭も軽くなる
腰痛が改善しないのは、「お腹の力が足りない」からではなく、よかれと思って“固めすぎている”ことが原因かもしれません。
💡大事なポイント
- 呼吸を止めないこと
- 背骨を伸ばすこと
- お腹は“平らに支える”こと
この3つを意識するだけで、腰痛・頭痛・便秘・冷えなど、さまざまな不調に変化が起きる人がたくさんいます。
heso pilatesでできること
heso pilatesでは、
- 呼吸と連動した腹圧トレーニング
- 背骨と骨盤のアライメント調整
- インナーマッスルの活性化
- 姿勢と動き方の癖を見極めたプライベートセッション
を通して、がんばりすぎない支え方を身につけるサポートを行っています。
私たちのレッスンでは、「お腹の力を入れすぎて疲れる」「動いたあとは軽くなりたい」という方にぴったりのアプローチを用意しています。
=まとめ= 呼吸と背骨を見直して、“つらない身体”へ
腰痛の改善に必要なのは、がむしゃらに「腹筋を固める」ことではなく、
正しく支えるためのコントロールと呼吸です。
- 呼吸を深く
- 背骨を伸ばし
- お腹を平らに支える
この感覚を身につけることで、腰痛だけでなく、頭痛・冷え・血流不良まで改善していけます。
がんばりすぎない身体の使い方を、一緒にheso Pilatesで練習してみませんか?✨
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