膝の痛みはマシンピラティスで解決できる?
こんにちは。西宮HESO PILATESスタジオのピラティスインストラクター、Jacquinです。
年齢を重ねるにつれて、膝の痛みを訴える方が増えてきます。膝の痛みによって歩くことが億劫になり、外出を避ける方が多くなります。結果として、身体の機能が低下し、痛みがさらに悪化する悪循環に陥ってしまうことが少なくありません。
今日は「膝の痛みとマシンピラティスでできること」についてお話ししたいと思います。マシンピラティスを使った膝痛改善のアプローチについて、詳しく解説します。
膝が痛くなる原因とは?
膝の痛みは加齢による関節の機能低下が主な原因だと思われがちですが、実際には若年層やアスリートにもよく見られます。膝に痛みが生じる原因は、以下のように多岐にわたります。
- 筋力低下または廃用症候群:長期間の安静や運動不足により、筋力が低下し、関節への負担が増加します。
- 姿勢不良:膝の過伸展やX脚、O脚など、不良姿勢が原因で膝に負担がかかります。
- 生体力学的な不均衡:筋肉のバランスが悪く、関節が正しく動かなくなることが原因です。
- 過度な使用:スポーツやアクティビティの過剰な反復により、膝が痛くなることがあります。

一般の方によく見られる原因は1〜3で、アスリートでは2〜4が主な原因です。
膝の痛みに対する一般的な治療とは?ピラティスが有効な理由
腰痛と同じく、膝の痛みに対する従来の治療は、痛みを軽減することが主な目的です。鎮痛剤、湿布、電気治療などがよく使われますが、根本的な解決には至らないことが多いです。また、最近ではヒアルロン酸注射や血液再生治療も人気ですが、これらも膝の痛みを一時的に和らげるにすぎません。
膝の痛みの主な原因は、筋力の低下や姿勢不良、生体力学的な問題にあります。これらの問題に対して、ピラティスは根本的なアプローチが可能です。実際、海外の研究でも、ピラティスが膝の痛み改善に有効であると報告されています。
例えば、2018年に行われたVahid氏の研究では、ピラティスが従来のエクササイズよりも膝の痛みを効果的に軽減することが確認されました。また、2022年のNadia氏の研究では、変形性膝関節症の女性を対象に、ピラティスが膝の痛みと機能改善に効果的であることが示されています。
マシンピラティスで膝にアプローチする方法
私が台湾で理学療法士として働いていた頃、前十字靭帯手術後のリハビリを行う病院で勤務していました。膝の痛みに悩む患者さんも多く、ピラティスを用いたリハビリが非常に効果的でした。現在、10年以上にわたってピラティスを教えてきた中で、多くの膝痛患者をサポートしてきましたが、膝の痛みの原因は膝そのものではないことが多いのです。
多くの場合、膝に負担がかかるのは、他の関節、特に股関節や腰の不安定さが原因です。これらの関節がうまく機能しないと、膝に負担が集中し、痛みを引き起こすのです。ピラティスは、膝だけでなく全身の動きやアライメントをチェックし、改善するためのエクササイズです。
なぜマシンピラティスが膝の痛みに効果的なのか?
日常生活では、膝だけを単独で動かすことはほとんどありません。膝の痛みを軽減するには、全身の動きを良くし、バランスを整えることが重要です。膝の痛みによって姿勢が悪化し、体全体の重心が下がってしまうことも多いですが、マシンピラティスを使うことで、身体全体のアライメントが正しく整い、膝への負担が軽減されます。
特に、リフォーマーやキャディラックなどのピラティスマシンを使うことで、膝に負担をかけずに股関節や体幹の筋力を強化し、全身のバランスを改善します。これにより、膝だけでなく、全身の動きを整え、膝の痛みを根本から解消することができるのです。
=まとめ=マシンピラティスで膝の痛みは改善するのか?
実際に、HESOに通っている多くのお客様から次のような声をいただいています。
「普段は膝が痛くないけれど、長時間歩いた時のだるさがなくなりました!」
「長年気になっていたO脚が改善されて、脚のラインが真っ直ぐになりました!」
「以前は特定の靴を履くと膝が痛くなっていましたが、最近は全然痛みを感じません。」
「X脚の違和感がずっとあったのに、ピラティスを続けていると、痛みが大幅に減りました!」
膝のだるさやO脚・X脚による違和感は、実は膝の痛みの前兆です。膝の痛みが現れる前に、ピラティスを始めて予防することが非常に重要です。マシンピラティスを通じて全身のバランスを整え、膝の痛みを根本から改善していきましょう!