ピラティスインストラクターが「体を読む力」を身につけるシンプルな学び方
こんにちは。西宮/東京港区にあるマシンピラティス専門スタジオ「heso pilates」でインストラクターをしているJacquinです。
ピラティスインストラクターを目指す人、または養成コースを受講した人の多くが、同じ悩みを抱えています。
「解剖学が難しい」
「覚えることが多すぎる」
「本を開いてもすぐ閉じてしまう」
しかし実は、解剖学そのものが難しいのではありません。
学び方が少しだけ間違っているだけです。
多くの人は、学生の頃と同じように勉強しようとします。
- 骨の名前を覚える
- 筋肉の名前を暗記する
- 起始停止を丸暗記する
この方法はテストには役立ちますが、体を理解することにはあまり役立ちません。
ピラティスインストラクターにとって本当に大切なのは、
「体を読む力」
です。
そして実は、解剖学を理解するためには、もっとシンプルで効果的な方法があります。
ここでは、解剖学を一気に理解するための5つのコツを紹介します。
コツ① 筋肉ではなく「関節」から理解する
解剖学を勉強するとき、多くの人が最初に覚えようとするのが筋肉です。
しかし筋肉は非常に多い。
人体にはおよそ600以上の筋肉があります。
これをすべて覚えようとすると、当然ですが途中で挫折します。
一方で関節はどうでしょうか。
体の動きを考えると、主に重要なのはこの関節です。
- 足関節
- 膝関節
- 股関節
- 脊柱
- 肩関節
つまり、まず理解するべきなのは
筋肉ではなく関節
です。
例えば膝関節。
膝関節の主な動きはとてもシンプルです。
- 屈曲
- 伸展
この2つです。
ここが理解できると、自然に筋肉が見えてきます。
膝を伸ばす筋肉
→ 大腿四頭筋
膝を曲げる筋肉
→ ハムストリングス
つまり
関節 → 動き → 筋肉
この順番で理解すると、解剖学は一気にシンプルになります。
コツ② エクササイズから逆算する
ピラティスインストラクターにとって、解剖学は「教科書の知識」ではありません。
エクササイズを理解するためのツールです。
そのため、解剖学を学ぶときは、必ずエクササイズと結びつけます。
例えば、リフォーマーのフットワーク。
この動きの中で起きている関節の動きは何でしょうか。
- 股関節:屈曲と伸展
- 膝関節:屈曲と伸展
- 足関節:底屈と背屈
ここで関わる主な筋肉は、
股関節
→ 大臀筋、腸腰筋
膝
→ 大腿四頭筋、ハムストリングス
足関節
→ 腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋

つまり、エクササイズ → 関節 → 筋肉、この順番で理解すると、解剖学は実践的になります。
コツ③ 人の体で勉強する
解剖学の勉強をするとき、多くの人は本ばかり見てしまいます。しかし、本だけで体を理解することは難しい。
なぜなら解剖学は
「生きた体の学問」
だからです。
本当に理解するためには、人の体を見ることが必要です。
レッスン中、次のような観察をしてみてください。
- 膝が内側に入る
- 足先が外に向く
- 骨盤が前傾している
- 肋骨が開いている
これらはすべて解剖学のヒントです。

例えば膝が内側に入る場合。考えられる原因は、
- 股関節内旋
- 中臀筋の弱化
- 足部アーチの崩れ
などです。
つまり解剖学は、
覚えるものではなく、観察するもの
なのです。
コツ④ 小さく学ぶ(Atomic Habits)
解剖学の勉強が続かない大きな理由は、一度に学びすぎること
です。
ここで参考になるのが、
Atomic Habitの考え方です。
この本では、
習慣は小さくするほど続くと言われています。
解剖学も同じです。
例えば
今日は足関節だけ
明日は膝関節
次の日は股関節
このように、1日1関節だけ学びます。すると、1週間で体の主要な関節が理解できます。そして1ヶ月続けると、体の見方が大きく変わります。
コツ⑤ 「暗記」ではなく「つながり」で覚える
解剖学が難しく感じる理由は、バラバラに覚えようとするからです。しかし人体はすべてつながっています。
例えば歩行。
歩くとき、体では次の連鎖が起きています。
足部→ 足関節→ 膝→ 股関節→ 骨盤→ 脊柱
これを
運動連鎖(キネティックチェーン)と言います。
つまり膝の問題は膝だけではなく、
- 股関節
- 足関節
にも原因がある可能性があります。
このように、体はすべてつながっていると理解すると、解剖学は一気に理解しやすくなります。
解剖学は「暗記」ではなく「体の言語」
多くのインストラクターは、解剖学を「覚えるもの」だと思っています。
しかし本当は違います。解剖学は体の言語です。
体は常に何かを教えてくれています。
- 膝が内側に入る
- 肩が上がる
- 腰が反る
- 呼吸が浅い
これらはすべて体からのメッセージです。解剖学を学ぶということは、そのメッセージを理解できるようになることです。
まとめ|解剖学が理解できる5つのコツ
解剖学を一気に理解するためのポイントをまとめます。
- 筋肉ではなく関節から理解する
- エクササイズから逆算する
- 人の体で学ぶ
- 小さく学ぶ
- つながりで理解する
これらを続けると、ある日突然、「体が読める瞬間」が訪れます。そしてその瞬間から、レッスンは大きく変わります。
キューイングはシンプルになり、エクササイズの選択も明確になります。それはつまり、インストラクターとしての質が一段上がる瞬間です。
もしあなたが今、
「解剖学が苦手」
と感じているなら、安心してください。それは能力の問題ではなく、方法の問題です。正しい方法で学べば、解剖学は必ず理解できます。そして解剖学が理解できたとき、あなたのレッスンはより深く、より安全で、より効果的なものへと変わっていきます。
heso academy 最新養成コース案内
- 理学療法士監修:解剖学コース・マット・リフォーマー・キャデラック・チェア・バレルコース受付中
「壊さない、変える」指導力を手に入れたい方へ:養成コースの詳細は、こちらからご確認ください。
[説明会・個別相談のお申し込みはこちら]



